目が赤い・充血する
麦粒腫(ばくりゅうしゅ[ものもらい])
原因
ばい菌が、まつ毛の根元近くの脂腺や汗腺に入ることでおきます。
症状
まぶたの腫れ、赤み、かゆみ、痛みを生じます。
治療
抗生物質の目薬や、飲み薬で様子をみます。腫れがひかない場合は、切開してうみを出します。
注意
自然に治ることもありますが、こすったり押したりすると炎症が広がり、治りがおくれるので目を触らないで下さい。
霰粒腫(さんりゅうしゅ)
原因
あぶらをだすマイボーム腺がつまることでおきます。
症状
通常は、痛みはなくころころして異物感があります。ばい菌による細菌感染を伴う場合は、赤み、はれ、痛みがあります。
治療
抗生物質の目薬、炎症を抑える目薬で様子を見ます。しこりが残って気になる場合は、切開して出します。
初期の場合は、家で蒸しタオルで温めるという方法もあります。
注意
中高年の方で繰り返しできる場合は、ガンの可能性もあるためその部分を採取して検査に出します。お子様は、全身麻酔で手術を行うこともありますので適切な医療機関をご紹介します。
ウイルス性結膜炎(ウイルスせいけつまくえん)
皆さんも一度は耳にしたことがあるとおもいますが、代表的なものにははやり目(流行性角結膜炎)があります。
原因
アデノウイルスというウイルスが目に入り起こります。はやり目は、非常に感染力が強く学校での感染、院内感染を引き起こしたりする怖い病気です。他にもエンテロウイルス、ヘルペスウイルスなどがあります。
症状
充血、めやに、異物感、涙目などです。受付の際に充血していて、めやにの症状がある場合、当院では念のため他の患者さんと別の椅子でお待ち頂いております。小さなお子様の場合、車でお待ち頂くこともあります。
気分を害される方もいらっしゃるかと思いますが、院内感染予防にご協力ください。
治療
はやり目には、特効薬はありません。そのため治療としては、症状に対して抗生物質の目薬および炎症を抑えるステロイドの目薬を処方します。
感染してしまったら下記のことを気をつけてください。
- 家族とタオルをわける
- 学校は行けません(会社も強制ではありませんが、出来る限り休んでください)
- しっかり手を洗う
- 休息を十分取る
- 人ごみは避ける
- プールは絶対に入らない
細菌性結膜炎(さいきんせいけつまくえん)
原因
ばい菌が、白目やまぶたの裏側などについておこります。
ばい菌の種類は、黄色ブドウ球菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌などがあります。
症状
充血、めやに、異物感があげられます。
うみのような黄色のめやにがでるのが特徴です。
当院では、めやにを採取して培養検査を行い、どの薬が効くか調べています。
治療
抗生物質の目薬をさします。検査で菌が確定すれば、一番効く目薬に切り替えます。